JCS本戦使用構築(Top16) テテフグロスプライム
気づいたら最後にブログ更新してから半年以上たっていました…。ということで先日行われたJCS2018本戦で使用し、予選スイスドローを5-2で8位抜け、決勝トーナメント2回戦敗退のTop16(世界大会Day1権利獲得)をマークした構築を紹介していこうと思います。今回の使用構築はこちら
Top8の選手専用のパーティシートをここに載せたかったなあ(ボソッ)
構築経緯としては、こいつを使った構築を組みたいというところから考え始めました。
JCSのネット予選ではレヒレグロスを使って環境調査していたのですが、思念切りのメタグロスを軸にしたレヒレグロスではトリトドンへの打点が非常に限られており、通りのよい大地の力でこちらを削ってくるため対処に悩まされることが多々ありました。
そのため、JCS本戦で流行るであろうメタグロス構築へのカードとするためにトドンを採用した構築を作ることを決めました。(振り返ってみるとメタグロスがそこまでいたかと言われると怪しいですが)また、そこそこ数を増やしていたオニシズクモやクチートにも強いところを評価していました。
メガ枠はグロスミラーにおいてもプレッシャーをかけられ、自分が使い慣れているメタグロスを採用。鋼枠がいないとサーナイト構築やウツロイドに蹂躙される可能性があったということと、鋼枠の中でも技範囲種族値全てにおいて優秀だったため採用しない手はないと考えました。
メタグロスのお供としてはやはりガオガエン。メタグロスが手が出せないテッカグヤやカミツルギ、グロスミラー、カビクレセ、リザードン、トリル耐性など痒いところに手が届くため採用しました。
また、ジャラランガ対策としてカプもいれなければなりませんが、
ブルル→ガエンが無理だしジャラランガも無理だし雨耐性が増すくらいしか採用メリットがない
コケコ→アタッカーとしてみるぶんには優秀だが地面技弱点をこれ以上増やすとランドがヤバそう
レヒレ→普通に候補だったがトドンレヒレっているとカミツルギがゲロくなるし、味方のトドンのせいでZうてない場面があったらヤバい
と切っていき、消去法でテテフを採用しました。こんな消極的な理由でカプ採用して大丈夫なのかと不安でしたが、まさかこいつが本番でMVP級の活躍をするとは思わなかった(後述)
ここまでで構築の核は決まったのですが、リザードン、雨、バシャキザンなどこの4体では無理な構築がそこそこあったのでこいつらをいれて無理矢理カバーすることにしました。前置きが長くなりましたが個別解説に入ります。
性格 控えめ
実数値 207-*-101-138-119-60
努力値 164-0-100-108-132-4
特性 呼び水
持ち物 バンジのみ
技構成 大地の力 冷凍ビーム クリアスモッグ 守る
配分はメテオールさんのものの流用です。地面zを持たせて叩き耐性を持たせつつガオガエンやメタグロスを奇襲する型も考えましたが、素早さが低すぎて狙った対象に確実に当てられる保証がなかったり、きのみがないとトドン本来の強さが失われてしまうため無難な型にしました。(シードトドンも強そうですけどね)
メタグロスやコケコ、ガオガエンを削ったりレヒレやオニシズクモを牽制する役割を任せました。構築によってはトドンを真っ向から倒せるポケモンがほとんどいないものもあったので、いれたのは正解だったと思います。自己再生はするタイミングが意外となかったので、瞑想レヒレや太鼓カビゴンを対策できるクリアスモッグをいれました。(本番では一切使わなかった)
性格 意地っ張り
実数値 175-181-170-*-143-162(メガ後)
努力値 156-0-0-0-100-252
特性クリアボディ→硬い爪
持ち物 メタグロスナイト
技構成 アイアンヘッド 思念の頭突き 冷凍パンチ 地団駄
メガゲンガーのシャドボ耐えたりコケコの電気z高乱数で耐えるやつ 最速テテフ抜き
構築のメインアタッカーです。生半可な弱点攻撃をくらっても簡単には沈まない強靭な耐久を持っているため積極的に殴って味方の負担を減らすように立ち回ります。先発で出して頭数を減らしにいくことがほとんどですが、逆にグロスを狩りにくる炎タイプを味方で倒してグロスで詰めることもできます。
技構成は欲張ってフルアタにしました。理由としては、ほかのポケモンに比べると守るが必要な場面が少ないこと、レートではミロカロスやトリトドンが数を増やしていたためグロスから高打点を叩き込めるようにしたかったことなどが挙げられます。(あと地団駄なら耐えると思って動かしてくるゲンガーや、冷凍パンチなら耐えると踏んだジャラランガを沈めることができる点も大きい)
ランドロスに余裕がある構築ではないため冷凍パンチはきれず、残りの技もミラーや汎用性を考えると切れなかったためこうなりました。相手にS操作された時に面倒になってしまうデメリットはありますが、ちょっと削れたレヒレをテテフ後出し→フィールド思念で倒せたり、思念を見せたあとに冷凍パンチはないだろうと油断したボーマンダに冷凍パンチを叩き込めたりと、フルアタならではの利点も活かすことはできたので悪くはなかったです。バレパンは欲しい場面が今回に限ってはありませんでした。
性格 意地っ張り
実数値 200-152-111-*-130-91
努力値 236-28-4-0-156-84
特性 威嚇
持ち物 フィラのみ
コケコの電気z耐えたり追い風下でグロス抜けるSのよくある配分
構築の過労死枠。テッカグヤやギルガルドに干渉できる貴重な駒なのでそいつらがいる構築相手には特に大事にします。あんまり言うことはないですね。相手のガオガエンに対してガオガエンを後投げして一方的に威嚇を入れられれば間違いなく有利なので、こいつをサイクル戦に介入させる場合は2.3ターンくらい先まで読むことが重要だなぁと痛感しました。(うまい人はこれができてる。)
吠えるはトリル下で太鼓してきたカビゴンを飛ばすために採用しました。Top16ではガチトリパ相手に役立ちました。(試合には負けた)
性格 臆病
実数値 149-*-95-179-135-161
努力値 28-0-0-228-0-252
特性 サイコメイカー
持ち物 格闘z
コケコの電気z耐えるガエンを格闘zで確定1発、最速
環境不適合だと散々言われているテテフでしたが、この構築においてはMVP級の活躍をしました。ガオガエンを奇襲で倒すことがメタグロスやボーマンダが非常に動きやすくなることに繋がるためこの型にしました。勝った試合はガオガエンやカミツルギを不意の格闘zで飛ばしてそのまま押し切ったものがほとんどだったので、ガエン環境かつBO1におけるテテフの型としてはベストなのではないかと感じました。
前のめりな構築相手には後述のマンダで追い風した後にタコ殴りにしたり、ガオガエンに安易に猫をうたせないように牽制するなどかなり仕事してくれましたね。
上位にマンダが多かったため、もう少し耐久にふって安定性を高めてみてもいいかもしれません。リザードンやレヒレ、チョッキランドロスを意識してショックを搭載しましたが、コケコをギリギリ落とさなくて困ったこともあるのでなんとも言えないです。
初めてダブルレートで最終1ページ目入ったりグロリアラスチャレ勝ち抜いたりINC抜けたりといい結果残してる時は大抵テテフ使ってたので段々と愛着が湧いてきましたね(雑談)
性格 せっかち
実数値 179-165-135-140-142-180(メガ後)
努力値 68-0-0-0-252-188
特性 威嚇→スカイスキン
持ち物 ボーマンダナイト
技構成 やつあたり ハイパーボイス 追い風 守る
パメラ配分から少しS伸ばしたやつ
メタグロスで相手するのが厳しいリザードン、雨、バシャキザンなどを相手するために採用しました。本当はリザードンをいれた方が雨パへの安定感や鋼への打点をカバーできるのですが、バシャキザンが無理なこととランドロスが余計にキツくなってしまうといった懸念材料があったためマンダにしました。
リザードンと同居してるテテフやレヒレを大きく削るために物理技を採用し、威嚇を入れられた後も腐らずに相手全体を削るためハイボもいれた両刀型にしました。
この構築においてはメタグロスの方が強いのであまり出す場面はありませんでしたが、穴埋めとしては適任だったと思います。
性格 寂しがり
実数値 149-161-78-124-93-171
努力値 12-252-0-4-12-228
特性 変幻自在
持ち物 拘りスカーフ
技構成 ダストシュート 岩雪崩 冷凍ビーム 草結び
最速ロイド抜き、カプからのダメージを抑えるためちょっと耐久にもふった
ここまでの5体で「マンダだけじゃリザードンしんどい」「マンダだけじゃ雨しんどい」「フィールドとられるとコケコが止まらない」「スカーフランドもキツい」「カプに高打点とれるのがグロスくらいしかおらん」といった問題を全て解決するためにラストに強引にねじ込まれたポケモン。過労死枠その2。
相手のメタグロスに対して「スカーフランドロスでとんぼがえり→ガエンに交代して威嚇をいれる」といった動きをするプレイヤーがいたことやこの構築のS操作がマンダの追い風しかないためマンダを出さないグロスミラーの時にサンダーに追い風されたらキツいため上から倒してしまいたい、といったことからスカーフゲッコウガに目をつけました。メタグロスミラーであればスカーフデンジュモクもかなり刺さるとは思ったんですがデンジュモクでは雨エースに勝てないことと、硬いランドロスをワンパンできる保証がないため見送りました。
技構成もそれらの役割対象を倒すために特化したものとしました。命中不安なダストシュートはできれば採用したくはありませんでしたがこの技がゲッコウガ最大の武器といっても過言ではないため抜けない&大舞台で勝ち抜くためには多少のリスクは背負うのもやむを得ないということで採用(当日は肝心なところはほぼ当ててくれたため助かった…)、草結びも悪波にした方が汎用性あるのは間違いないのですがラグラージがいる可能性も切れなかったため採用…といった感じです。
ここまでは文句が多いのですが、強い点もあります。味方2体が安全な状況下でうつ岩雪崩が非常に強力でした。スカーフランドロス以上の火力素早さから雪崩をうてるため怯み狙い、削りとして非常に強く、フリーでうち続けた場合はゲームを終わらせる力がありました。また、ゲッコウガというポケモンのダブルでの認知度は低いため型も読まれにくく、スカーフランドロスをスカーフ冷凍ビームで葬ったり、追い風下でもレヒレの上からダストシュートをぶち込んだりと奇襲が成功することも多かったです。あとは普通にA特化一致ダストシュートも強い。
構築がコケコに厚ければZや珠を持たせてゲッコウガより遅いポケモンを狩るのに専念するのも強そうだし、なかなか面白いポケモンだと思います。
選出(あくまで例です)
VSグロス系統
先発+or
後発+マンダ以外のどれか
サンダーに一方的に追い風されると厳しいので行動させないようにしたい。万が一倒されてしまったら耐久の高いガエンとトドンで時間を稼いで終盤にグロス、ゲッコウガあたりをたてて切り返せるようにします。早い段階でグロスを失うと厳しいです。
VSガルーラ
先発+or
後発+マンダ以外のどれか
格闘zテテフがかなり刺さるのでテテフをうまいこと降臨させて暴れられるかが鍵です。ガルーラと同居しているカミツルギはSに割いていないことが多いため、対面しても強気に動かしてました。こちらもサンダーに追い風されると厳しめですがガルーラがグロスに致命傷を負わせることができないのでサンダーグロスに比べればまだ楽だと思います。
VSリザードン
先発+or
後発+or
ゲッコウガ、ボーマンダ、テテフの全体技を駆使してどんどん殴っていきます。タイミングを見てマンダの追い風+テテフかガエンを通せれば理想的です。たたこの形だとリザードンと同居しているカプがレヒレだった場合ゲッコウガのダストシュートに頼らざるを得ないため苦しいです。カビゴンをたててきそうであればトドンを連れて行くこともあります。
VSゲンガー
先発+
後発+
普通のゲンガー構築であればシャドボを耐えるグロスが刺さるのですが、ピッピいりのゲンガーだと手助けで計算を崩されてしまうためこの選出をし、ピッピを倒してから追い風+テテフを倒していく形をとりました。ゲンガーが挑発+凍える風といった型だとそのプランもとれなくなるので正直勝てるかどうかは怪しいところもありますが…。
構築選択は間違ってはいなかったと思います。運にも恵まれましたが日本屈指の強者が集まる予選スイスドローを5-2で8位通過してDay1の成果が得られたことは嬉しいです。去年は非公式のオフで好成績残せたもののJCSは惨敗だったので、去年のリベンジは果たせたと思います。
ただ、決勝トーナメント2回戦(BO3)で初戦拾っておきながら2連敗してしまい、あと一歩のところでDay2逃したのはマジで悔しいです。予選抜けるだけでなく、さらにその上にいくためには構築の精度をもう一段階あげる必要があると感じました。
構築のよかったところとしては、テテフ、トリトドン、ゲッコウガが自分の想定通りの仕事をしてくれたこと。特にガオガエンがどの構築にもほぼほぼいる環境においてテテフの格闘Zは刺さりに刺さっていました。最初からテテフの格闘Zをわがわざケアする人はなかなかいないですからね。
悪かった点としては、初見殺しが多い=中身がバレたら立ち回りに制限が出やすくなるところ。テテフの格闘Zは一回見せたらガオガエンがどのタイミングで引いてくるかも読まないといけないし、ゲッコウガも安易に拘ってしまうと動かしにくくなるのが辛かった。 グロスも守るがないことが割れると集中されやすくなるので、BO3向きとは言えなかったですね。ただ、自分の目標は「まずは上位50位に入れるように予選で勝ち越せるだけの構築を持ち込む」ことだったのでその点は満たせたと思います。これから初見殺しも交えつつ中身が割れても対応しやすいスタンを模索していこうと思います。
また、初めてJCS本戦に出ましたが、最初から最後まで強い人たちと中身の濃い試合をすることができたのでめちゃくちゃ楽しかったです!ネット予選を安定して勝ち抜くだけの力は自分にはまだないですが、またこの舞台に戻ってきて、あわよくばさらに上位を目指したいですね。
ここまで読んでくださりありがとうございました‼︎