リンヤの旅路

自己満ブログ

ぽちゃオフBREAKトリプル部門準優勝 ガルニンフドーブル

クッソ久々に構築記事書きます。8/13に行われたぽちゃオフBREAKのトリプルバトル部門で準優勝という成績を残せたので一応記録として残しておきます。作った段階ではレート最終シーズンやPCL本戦でも使うつもりだったのですが同系統のパーティに対してのミラーが安定しない、現在環境に増えつつあるメガカメックスがキツイといった理由から使い続けることを断念しました。f:id:rinyakun:20160814012031p:plain

メンツは、シーズン16のトリプルレートでtofuさんが最終1位をマークした際のものと同じですが、技構成や配分はほとんど違います。twitterで「まーたコピーパかよ」みたいな感じで呆れられている様子が見受けられたのですが自分なりにアレンジを加えてそこそこ初見殺し要素もいれています。

 

 構築の経緯としては、僕はシーズン16でサナピッピドーブル(ぴったんさんやカゲロウさんのやつ)を使っていたのですが、この構築と当たった際に、クレセリアの神秘でダークホールをシャットアウトされた上でスキスワ連打されてスキンやフレンドガードを奪われたり、相手のドーブルのダクホで眠らされその隙に一体ずつ倒されていったりとかなり苦戦したため、自分でもその構築を使って研究しようと思ったのがきっかけ。また、エルテラドーやガチトリパに入るスカーフドーブル以外でもピン刺しの襷ドーブルが増えていると感じたため、催眠対策を徹底的に行おうと決意。その中で一番確実なのは、ドーブルのトリックガードとクレセリアの神秘で完全に催眠を拒絶するのが確実だろうとなり、また相手のドーブルに圧力をかける上でガルーラも自然と入る。ここでガルドークレセが決まり、威嚇枠、クチート対策、炎対策、雨対策をいれる必要が出てきたがじゃあ一番強そうなやつらをぶちこもうということでニンフランドドランが入る。結果として流行りの構築の一つとなりました。

 

構築のコンセプトとしては、「ドーブルで圧力をかけつつガルニンフを通していく」

「ダクホが通った場合はガルニンフで積み技を使い一気にアドバンテージをとる」

「相手の構築のS操作に応じてこちらもトリルで応戦する」といった感じです。ドーブルは相手の選出を歪ませたり、生き残った場合には豊富な補助技で味方のサポートができるので、残りの高火力高耐久軍団で詰めていくことを目標としています。以下個別解説。

 

ガルーラ@石 肝っ玉→親子愛 意地

メガ後の実数値207(212)-↑191(228)-126(44)-↓*-121(4)-123(20)

A194ガルのけたぐり耐え 準速キザン抜き

恩返し 猫騙グロウパンチ 不意うち

 

 ドーブルの襷を貫通して倒すことができ、大抵の攻撃を一発は耐えて相手に着実に負担をかけられる点を評価してのガルーラ。サーナイトリザードンは相手のアローのブレバに縛られがちですがガルーラならそう簡単には落とされないのが強い。せっかくクレセを採用してS操作もトリルを取り入れてるので今回は耐久と火力に回してスタンパミラーが起きた際にトリル下で相手のガルーラやリザードンの上をとれるようにした。構築全体でキザンの技の通りがいいため、非トリル下でも最低キザンは抜けるSに。

 基本的には猫しながらクレセやドーブルのサポートをし、ダクホやトリルが決まったら恩返しでひたすら殴っていくが、威嚇を何度もいれて火力を下げてくる相手に対抗するためグロパンを採用。守るも採用したかったがトリプルの猫騙しが強すぎるので切れなかった。


 

 

クレセリア@オボン 浮遊 穏やか

 

223(220)-↓*-153(100)-99(28)-↑187(156)-105

パクリ配分なので明確な調整先は不明だがA194キザンの珠叩きのような弱点技もしっかり耐える

サイコキネシス スキルスワップ 神秘の守り トリックルーム

 

 この構築の司令塔。後述のドーブルのトリックガードとこのクレセの神秘の守りで害悪を許さず、相手の追い風やトリルにあわせてトリルでS操作。ガルニンフクチートミロカロスピッピといった特性に依存するポケモンを潰すためのスキスワに一致火力のサイキネと、全ての技を満遍なく使用してゲームメイクをしていく。実際場にいて腐ることは少なく、特にガルーラミラー相手に活躍してくれました。

 ラムメンハを持たせてもレートで全く発動せず、スタンミラーになって相手の強特性(親子愛、勝気など)を奪えた際に居座り続けたいことが多かったためオボンを持たせたら大正解で、確定数を大きくずらして仕事する回数を増やすことに成功した。

 

ドーブル@襷 ムラっ気 陽気

 

141(84)-41(4)-76(164)-↓*-66(4)-↑139(252)

 

サナピッピドーの個体の流用、A2段階下がったA177ガルの捨て身耐え

ダークホール キングシールド ワイドガード トリックガード

 この構築のハゲ要素兼MVP。相手のドーブルのダクホを許さないトリガがめちゃくちゃ強く、オフで頻発したドーブルミラーを幾度となく救ってくれました。  

 猫騙しを使う場面があまり想定できず、むしろガルーラの攻撃を誘発してキンシでAを下げてからダクホを通した方が試合展開を有利に進められるのではないかと猫をきってキンシを採用 、猫よりは有用だったように思える。ワイガもカポやガルドほど警戒はされないので刺さる場面は多々ありました。ムラっ気の判定も何故か神がかってたのでとてもエライ。大体初手に出してキンシをして物理アタッカーを弱体化させたり、トリガをして相手のスカーフドーブルを止めたりします。打点はもちろん全くないので仕事を終えたらバッサリ切る。

 

ヒードラン@シュカ 貰い火 控えめ

197(244)-↓*-126-↑200(252)-126-99(12)

ほぼHC、明確な調整先はなし

火炎放射 大地の力 原始の力 守る

 ここまでで足りていない相手のガルド、クチートへの打点、ハイボブレバ耐性、晴れパへの駒として自然とヒードランを採用。主に後出ししてクレセの前に出てくるガルドやクチートにぶつけて負担をかけていく。トリル下で相手の早いドランより早くしたいけど通常時はガチトリパの冷静ドランよりは早くしたいのでこのような配分に。

 ドランランドニンフとワイガを誘発するポケモンが多いためガルドのワイガに邪魔されずにガルドを落としたい、また熱風だと相手の後出ししてきたヒードランの貰い火を発動させやすくしてしまうという問題があったのでメインウェポンは放射に。目論見通りワイガに左右されずガルドを倒しやすくなった。大地も相手のドランへの打点となるので切れない。残りのウェポンだが、パーティ全体で飛行耐性を持っているのがドランのみで、アローにブレバ連打されてるだけでダメージレースで不利になってしまうことが予測できたためアローの居座りを許さない原始の力を採用。この構築にはラスカノや身代わりよりめもマッチしていたといえる。

 

霊獣ランドロス@チョッキ 威嚇 意地

195(244)-↑187(36)-121(84)-↓*-105(36)-125(108)

チョッキランドの鉄板配分、威嚇込みでA146鉢巻アローのブレバ2耐え、C177ニンフの眼鏡ハイボやC222ガルドの珠シャドボ最高乱数以外2耐え

地震 岩石封じ はたき落とす 馬鹿力

 対ガルーラ、対バンドリを考えても汎用性数値共に足りているのはランドロスのみなので採用。催眠対策がすでに十分なのでスカーフを持たせてスカーフドーブルを倒しに行く必要が薄くなったので技を打ち分けられて耐久も上がるチョッキを持たせた。威嚇負けん気がいなければ基本的に初手に出して場を整え、威嚇を入れに何度もしに出し、後出ししていく。

 メインウェポンの地震は確定、バンギラスを確実に仕留めガルーラにも大ダメージを狙える馬鹿力も確定で、前述のようにアローの迅速な処理が必要なためワイガにひっかからず命中もそこそこあり、S操作もできる岩石封じ、そして最後の技だが蜻蛉はあれば便利だが蜻蛉で倒さなければいけないポケモンはおらず、環境に滅びパも少なかったので採用せず、これもまたワイガにひっかからずガルドに打点を持てて一貫性のあるはたき落とすをいれることに。威嚇やスキスワをいれたガルーラやニンフがひっこむタイミングではたき落とすを打つことでかなり試合を有利に進められたことが多かったのでこれも結果としては正解だった。

個人的に今までランドロスをうまく使いこなすことができなかったのですが、スタンパに柔軟性がきくチョッキランドロスをいれたことで立ち回りの幅が広がったように思えます。よく仕事してくれた。

 

ニンフィア@残飯  フェアリースキン 控えめ

191(164)-↓*-96(86)-↑178(252)-151(4)-81(4)

借り物配分、A146アローの鉢巻ブレバやA177ガルーラの恩返し確定耐え、C177珠ボルトの10万2耐え

ハイパーボイス めざめるパワー地面 瞑想 守る(意識低いのでみきり個体なんて持ってなかったけどこっちの方がPPが多いという定番の言い訳をしたい)

 申し訳程度の雨への拒絶要素を持ったトリル下のエース。ドランと同様の理由でこの配分になった。以前使っていた残飯瞑想ニンフの詰め性能が高かったので、ダクホ・トリルで有利な状況を作ってから相手の守るや交代にあわせて瞑想を積んでいけたら強い勝ち筋になると思いこの型で採用。特に対トリパにおいて真価を発揮する。

 メインウェポンのハイボ、相手の受け回しに強くなる瞑想に、ニンフに一番後投げしやすいであろうドランに不意のダメージを負わずめざ地採用。ガルドがブレード晒しながらワイガしてる時にも刺さって偉かった。この枠はムンフォを採用したいところでもあるが、構築段階でクレセドーブルと鋼に全く打点がない2体を組み込んでしまっているため、極力誰が序盤に死んでもドランガルドで詰んでしまう状況は避けたかったのでめざ地を優先した。

 文句なしに強かったのだが、瞑想を積まないと若干火力不足な点も否めないので、プレートの方がよかったのかもしれない。でも残飯があったおかげでドランガルドに無理矢理勝った試合もあるのでなんとも言えませんね。決勝ではコイツを出して先に瞑想を積んでおけばまだ勝機があったことに後で指摘されて気付きました…

 

選出とか

 

 スタンなのでトリパや滅びパのように固定選出はないですが、

対ガルーラスタン(勝ち気負けん気なし)・・・ガルランドドーブル 

対ガルーラスタン(勝ち気負けん気あり)・・・ガルドークレセ

対トリパ(ドーブルいりしか当たってないのでドーブルいりと仮定)・・・クレセドーガル(実はニンフドーガルの方がよかったケースもある)

対叩き・・・ガルドークレセ

といった感じですね。

 

 ドーブルいりには猫トリガ神秘で何が何でもダクホを通させないように。パーティ全体の耐久は高いのでいば神秘などのコンボを決められない限りはトリル下でもガチトリパ相手にかなり戦えます。すぐにはトリル返しせずに様子を見るのが吉です。


 エルテラドーに対しても、スカドーのダクホを許さない立ち回りをして、トリルを貼れればかなり有利に立ち回れます。ごく稀にお先にどうぞギルガルドを使ってトリル下でもテラキオンの6段階上昇雪崩を通して来る構築もあるのでそこだけは注意。(実際自分でエルテラドー使ってる時にこの系統の構築と何度も当たったがほとんど勝てたためしがない) 

 ガルーラスタン相手にはランドで威嚇巻きつつドーブルでダクホかキンシを決めて相手を弱らせてからクレセを後出ししてトリルを決めていくことが多かった気がします。ドーブルをうまく使えば相手のガルアローあたりを置物にできるのでそこを突いて殴っていきます。キザンいりには状況に応じてトリルかダクホをさっさと決めないと負けます。ミロカロスは勝気をスキスワで奪えばかなり動きやすくなるのでそこまで苦戦はしません。ガルーラスタンにはスキスワで弱体化させられるアタッカーが多いのでクレセを積極的に動かしていくと後続が楽になりますね。

 この構築のイメージとしては、「スタン偽装のトリックルームパーティ」となっています。ガチトリパのようにトリルターン中に相手を殲滅させるのではなく、自分が有利に戦えるターンを増やすためにトリルを貼るということを考えています。そのため甘えた受け回しを許さないようにガルニンフに積み技を搭載しています。クレセがオボンを持っていて場持ちが非常によくなっているのでトリルを複数回貼ることも可能です。WCS2015やその直近の全国ダブルのオフでもそのような考えに近いであろうガルーラスタンが多く結果を残していたため、ルールは違えど参考にしました。


  スタンのため大体の構築と互角に渡り合えますが、メガカメックスいりはマジでキツいです。(構築で打点を持てるのがガルニンフしかいないうえニンフ以外皆抜群とられる)組み始めた時はガルーラやエルテラ、殴る雨を意識して組んだのでシーズン16でほとんど見なかったカメはほぼ切る形になったのですが、オフでメガカメックスいりに4.5回当たったため環境を読み違える結果となってしまいました。カメの正面にガル出せればまだ全然戦えるですが決勝ではガルの対角にカメを出されてしまったため非常に辛かった。

 決勝ではれどれどさんはカメドーサマヨ選出でくるとほぼ決めうちしてあの選出を決め、最悪ガルが落とされてもトリル下でニンフが積めば逆転できると踏んでいたが初手ニンフを中央に出されたことと、れどれどさんのニンフも瞑想ニンフであったことと、カメのSを見誤ったことにより満タン潮吹きを通されたことが敗因でした。ドーブル対策はこちらのドーブルに任せてあらかじめこちらもニンフを出しておき、先に瞑想を積んでおけばまだわかりませんでした。緊張してないつもりでしたが少し考えが硬くなっていたのかもしれないので反省ですね。

 あとレートで6体完全ミラーすることが度々あったのですが、こちらは敢えてSを落としているのに対し他のコピーパはガルーラやドランのSが早い場合が多く、ミラーしても後手に回ってしまい不利をとることが多かったです。主にこれがこの構築を使い続けることを諦めた理由。


 最後に欠陥ばかり挙げましたが、ドーブルいりでないガルーラやマンダ、リザードンいりの構築に対しては五分以上に渡り合えるポテンシャルは持っていると思います。特にドーブルのキンシやドランの原始の力、ガルーラのグロパンなどは読まれにくいためそれらの技は所々で刺さってくれました。何度も挙げているように対ドーブル性能は高い構築になっているので、ドーブルに悩まされている人には少しでも参考になれば幸いです。


 最後になりましたが、summitさんをはじめとした運営の方々、対戦交流してくださった方々、応援してくれた方々ありがとうございました。決勝では一方的にやられてしまいましたがとてもいい経験になったし、何より楽しかったです。ORASラストシーズン、頑張ってやっていきたいと思います。


 長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございました。


追記 動画あがってたんで一応載せときます

https://youtu.be/EKecEMuRFSk